みんなの声
里親の取り組み
宇治ひろの学園として小中一貫の取り組みを進める広野中生徒会(井川雄志会長)と大久保小・大開小児童会は、このほど東日本大震災で被災した福島県にエールを送る「ヒマワリの種」を植えた。
全国の人々との絆づくり、震災の記憶を風化させまいとする取り組みの一つが、福島県のヒマワリの種を購入し、採取した種を送り返す「福島ひまわり里親プロジェクト」。
震災後、福島県双葉群広野町にある同じ校名の広野中とビデオレターで交流するなど、学校ぐるみで復興支援を続ける広野中。卒業生で、のぞみ鍼灸整骨院の総院長、小嶋道範さん=伊勢田町=から協力依頼があり、3校でも一気に賛同の輪が広がった。
昨年7月、広野中で3校の児童・生徒会が150粒の種を植え、11月に種を採取、同校・菊井雅志教諭が福島へ持参。2校の交流は中学公民の副読本でも取り上げられた。
この日は、広野中で学期に一度の合同児童・生徒会が開かれ、のぞみ鍼灸接骨院の3人とともに、プロジェクトを展開するNPO法人チームふくしまの半田真仁理事長が来校、講話した。これまで全国10万人を超える「里親」が協力したプロジェクトにふれ、震災経験を糧に「非常時が平時を決める」などと教訓を伝えた。
このあと、中庭に場所を移した児童生徒19人は100粒の種を丁寧に埋めていった。生徒会は保護者へ活動参加を呼びかけ、地域での広がりを目指している
城南新報 2014年7月3日の記事より